遊泳中の母親ら流され救助要請、小2の冨田君に感謝状 海上保安部で表彰式【大分県】

感謝状を受け取った冨田豊君(前列中央)=17日、大分市海原
感謝状を受け取る冨田豊君

 【大分】別府湾で遊泳中に流された母親ら2人を救助するため適切に通報したとして、大分海上保安部は17日、大分市鶴崎小2年の冨田豊君(8)=同市中鶴崎=に感謝状を贈った。

 同保安部によると、冨田君は7月17日午前、日出町沖でプレジャーボートに乗船していた。ボートから泳ぎに出た母親が流され、助けようとした船長も戻れなくなった。

 船上に1人残された冨田君は母親のスマートフォンで「母の姿が見えなくなった。救助をお願いします」と110番。その後、118番もした。大分海上保安部の巡視艇「ぶんごうめ」が約1時間後、ボートから約2キロ離れた海上で漂流していた2人を救助した。

 大分市海原の同保安部で表彰式があり、立道(たてみち)英樹部長が感謝状を手渡した。冨田君は「うれしい。(2人が)助かって良かった」と話した。

 式の後、冨田君はぶんごうめの一日船長となり、別府湾のパトロールに当たった。

© 有限会社大分合同新聞社