松山英樹は9番ダボで流れ急変「良いプレーをどう続けていくか」

首位争いから一転。松山英樹は中盤以降に崩れた(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 初日(17日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇7366yd(パー70)

前週の最終日に見せたチャージの流れを引き継ぐようにスコアを伸ばした前半8ホールから一転、松山英樹は9番のダブルボギーをきっかけに失速した。5バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「71」。中盤から崩れて1オーバー30位で初日を終えた。

8番までは特にパッティングがキレキレだった(撮影/田辺安啓(JJ))

雷雲接近により定刻から2時間遅れの開始となったが、「久々に自信を持ってスタートできた」という松山は序盤からバーディを重ねていった。619ydの1番(パー5)で、フェアウェイからのアプローチを1m弱につけてバーディ発進。その後は風速4~5mの風のなかでもグリーン上がさえわたった。3番、5番は5m弱、7番は9mのバーディパットを沈め、8番を終えた時点で4アンダー首位に並ぶ。

勢いにストップがかかったのは9番だった。ティショットを右のバンカーに入れると、2打目がアゴに当たって出ずに3オン。20m以上を残した手前からのパーパットはカップをオーバーし、3パットのダブルボギーを喫した。「ティショットは悪くなかったけど、ひとつのミスからどんどん流れが悪くなって、ショットもパットもそのあと対応できなかった」と、後半に入ると苦しい展開が続いた。

9番の2打目はバンカーのアゴに当たりボールを出せず(撮影/田辺安啓(JJ))

12番は2打目がグリーン左のバンカーにつかまり、3打目が乗らずボギー。14番はバーディパットが2m弱ショートして、パーパットはカップをなめて入らず。16番(パー3)、17番とグリーンを外す連続ボギーで1オーバーまで後退した。

後半唯一のバーディを奪った15番では直ドラを披露(撮影/田辺安啓(JJ))

「(8番までは)良いプレーをしていましたし、良いパットも入ってくれた。ああいうのを続けていくしかない」と振り返った。初日を終えた時点の暫定フェデックスカップランクは48位に後退。次週「ツアー選手権」に進めるランク上位30人に入るには、4位タイ(3人以内)以上が最低条件とみられている。「先週もそうだけど、良いプレーが出始めているっていうのはいいことだと思う。それをどう続けていくか」と表情を引き締めた。(イリノイ州オリンピアフィールズ/谷口愛純)

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