最新のファーム組織ランキング 1位オリオールズ、28位エンゼルス

MLB公式サイトでプロスペクト情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」は日本時間8月16日、最新のファーム組織ランキングを発表した。これはプロスペクトが持つ長期的な価値をもとに全30球団を1位から30位までランク付けしたものであり、様々な要素が総合的に評価されている。1位に選ばれたのはオリオールズで、2021年途中・2022年開幕前・2022年途中・2023年開幕前に続いて5連続トップに。エンゼルスは2022年途中に30位となったが、2023年開幕前は28位となり、今回も変わらず28位だった。

ファーム組織ランキングはチームの成功に直結する一面があり、「MLBパイプライン」では2015年開幕前からファーム組織ランキングを公開しているが、2015年開幕前に1位だったカブス、2015年途中に1位だったレッドソックス、2016年開幕前に1位だったドジャース、2017年開幕前に1位だったブレーブスはその後、4年以内にいずれもワールドシリーズ制覇を経験した。2016年途中に1位だったブリュワーズや2020年開幕前・2020年途中・2021年開幕前と1位をキープしたレイズもプレーオフの常連となり、2017年途中に1位だったホワイトソックスも球団史上初となる2年連続のプレーオフ進出を成し遂げた。

2018年開幕前・2018年途中・2019年開幕前・2019年途中と4連続で1位になったパドレスは、充実したプロスペクトを武器に大型トレードを連発して豪華戦力を作り上げ、コンテンダーの仲間入り。2021年途中から1位をキープしているオリオールズも徐々に浮上し、今季はリーグトップの勝率をマークしている。オリオールズは最新のプロスペクト・ランキングTOP100に6人を送り込むなど、依然として充実したファーム組織を誇っており、今後しばらくは強豪チームとしての地位をキープしそうだ。

エンゼルスは28位にランクイン。直近5つのファーム組織ランキングでは24位→28位→30位→28位→28位と推移している。現在、プロスペクト・ランキングTOP100にランクインしているのはローガン・オホッピーだけという状況で、MLB公式サイトは「もしオホッピーが怪我をしていなければ、(オホッピーがプロスペクト・ランキングをすでに卒業し)エンゼルスにはTOP100のプロスペクトが1人もいなかった」と伝えている。とはいえ、2022年ドラフト1巡目のザック・ネトはすでにメジャーの戦力となっており、2023年ドラフト1巡目のノーラン・シャニュエルもすでにマイナーAA級に到達し、近い将来にメジャー昇格を果たすと予想されている。同サイトは「ランキングの高い選手はいないが、メジャーの戦力になる選手はいる」と評価した。

最新のファーム組織ランキングは以下の通り。

1 オリオールズ
2 パイレーツ
3 ブリュワーズ
4 カブス
5 レッズ
6 ドジャース
7 レイズ
8 ナショナルズ
9 パドレス
10 レンジャーズ
11 メッツ
12 ダイヤモンドバックス
13 タイガース
14 ジャイアンツ
15 ガーディアンズ
16 レッドソックス
17 ツインズ
18 ロッキーズ
19 マリナーズ
20 ホワイトソックス
21 ヤンキース
22 カージナルス
23 フィリーズ
24 マーリンズ
25 ブルージェイズ
26 アスレチックス
27 ブレーブス
28 エンゼルス
29 ロイヤルズ
30 アストロズ

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