「ブラックポストマン」田中圭、志田未来、高橋メアリージュン、ハリセンボン・春菜が大切な“手紙エピソード”を披露

テレビ東京系で本日8月18日からスタートするドラマ8「ブラックポストマン」(金曜午後8:00、初回は2時間スペシャル)の記者会見が行われ、主演の田中圭、共演の志田未来、高橋メアリージュン、ハリセンボン・近藤春菜が登壇した。

東京・あさひの市には、かつて大人に苦しめられている子どものために生まれた郵便ポストがあった。それは投函すれば、“ネバーランドの悪魔”が悪い大人を懲らしめてくれるという不思議なポストだった。悪魔と名乗るその存在が消えてから10年が経ったが、ホスピスで働く元郵便配達人・副島力也(田中)は「ネバーランドの悪魔は終わっていない」と書かれた手紙を手にする。これをきっかけに地元で郵便配達員として復職することになる力也。そんな折、河川敷で発見されたやく殺体の口から「ネバーランドの悪魔 再降臨」と書かれた紙片が見つかる。そして力也は“ネバーランドの悪魔”による連続殺人事件へと巻き込まれていくことになる。

田中が演じるのは、困っている人を放っておけず厄介事に巻き込まれる郵便配達員という役どころだが、「おせっかいで、正しいのか悪いのか分からないという危うさのある主人公像にしたいというか、ヒーローものだと思ってやりたくないなということに気を付けています」と、役づくりで意識している点を語った田中。

加えて「いい感じの緊張感を持って楽しく撮影をしているんですけど、春菜さんが来た時だけ、ちょっとアドリブ感が強くなるといいますか。スタッフさんも僕らも『春菜ちゃん、何してくれんの?』みたいな雰囲気になるんです」と、郵便局職員で局内のムードメーカー・原田遥香役の近藤に話を振ると、近藤も「ドラマの現場ではあまり感じないプレッシャーを感じますね。今コントを撮っているのかな?というか。そういうアドリブシーンを結構長く撮ってくださるんですけど、本編でどれくらい生かされているのか、気になるところですよね」と答えると、田中は「たぶん入ってないです!」と返し、すかさず近藤も「入ってないんかい!」と切り替えし、笑いを誘った。

明るく爽やかで気配りも忘れない力也の後輩の郵便配達人・草薙桃役の志田は、「桃の感情としてちょっと難しいところがあって、これをどういう気持ちで演じたらいいんだろうって迷っていた時に、圭さんが一緒に監督に相談してくださって。桃の気持ちやそのシーンのことを圭さんが丁寧に説明してくださったので、すごく演じやすくなりました。すごく心強い座長だなと感じて、圭さんの背中を見てお芝居してます」と現場での田中とのエピソードを披露。

また、力也の幼なじみで強気な性格の刑事・祖父江ひなたを演じる高橋が、「刑事役ということで、黒髪に染めないといけないとかピシッとしなきゃいけないってイメージがあったんですけど、元刑事さんにお話を伺う機会があって、女性の刑事さんでも茶髪の人は多いそうなんですね。それで華やかな刑事ができているのですごく楽しいです。ひなたは結構、風を感じています。ロングコート着て、髪もまとめずダウンスタイルで、髪をかき上げて…みたいな感じに、風をうまく使っています」と従来の刑事らしからぬ役づくりについて言及すると、田中も「ひなたはずっとかっこいいんですよ。風使ってたんだ、それは分かんなかった!」と感心した様子を見せた。

“手紙”がキーアイテムとなる本作にちなんで、これまでにもらった印象的な手紙についての質問が出ると、田中は自身の娘からもらった手紙に「パピー大好きだよ。いつもありがとう。これからもずっと働いてね」とかわいく書かれていたことを告白。志田は、自身の25歳の誕生日に家族に手紙を書いてほしいとおねだりしたという。「そうしたら紙にギッシリ書いてくれて、今それが宝物です」と大切に保管していることを明かした。

高橋は、ファンの男性からイベント時にもらった手紙に、“パニック障害を乗り越えて電車に乗って会いに来た”と書かれていたのを読んで、感動で号泣したというエピソードを伝えた。そして、近藤は、持ちギャグである「ステラおばさんじゃねぇよ!」のネタ元の菓子会社社長から誕生日などに手紙をもらうと言い、「その手紙に『本職に戻られてください。いつでもエプロンを用意して待ってます』みたいなことが書いてあるんですよ。それを家で1人で読んでは『ステラおばさんじゃねえよ!』ってツッコんでます(笑)。そんな社長のユニークさが面白くて手紙を楽しみにしてるところはありますね」と貴重なエピソードで会場を沸かせた。

そして、会見の最後には、田中が「1話を見てくださった方々のお声をいただいて、みんなすごく面白かったって言ってくださることが多くて。まあ、全員このドラマの関係者なんですけれど(笑)。でもやっぱり、自信を持って面白いと僕らが言えないと駄目ですよね。すごくいい時間を毎週皆さんにプレゼントできるんじゃないかなと思っておりますので、ぜひお楽しみに」とメッセージを送り、締めくくった。

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