アメリカ女子代表のアンドノフスキ監督が辞任…東京五輪銅メダル、W杯では史上最低のベスト16に終わる

[写真:Getty Images]

アメリカサッカー連盟(USSF)は17日、アメリカ女子代表のヴラトコ・アンドノフスキ監督(46)の辞任を発表した。

アンドノフスキ監督は、北マケドニア出身で、元ディフェンダー。現役時代はマケドニアのラボトニツキやマケドニヤ・ジョルチェ・ペトロフ、バルダールといったクラブを渡り歩き6シーズンプロとしてプレーした。

2000年にアメリカへと渡り、ナショナルプレミアサッカーリーグのウィタチ・ウイングスというクラブに加入。その後もアメリカ国内のクラブを渡り歩き、インドアサッカーの選手として名を馳せていた。

現役引退後は指導者の道を歩み、2012年12月にはアメリカの女子プロサッカーリーグであるナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL)のFCカンザス・シティの初代監督に就任。インドアサッカーのカンザス・シティ・コメッツの監督も兼任していた。

また、2018年からはシアトル・レイン(現OLレイン)の監督に就任。元なでしこジャパンのMF宇津木瑠美(日テレ東京ヴェルディ・ベレーザ)やMF川澄奈穂美(アルビレックス新潟レディース)、さらにはアメリカ女子代表MFミーガン・ラピノー(OLレイン)らを指導していた。

2019年のフランス女子ワールドカップ(W杯)後からアメリカ女子代表監督に就任。2021年の東京オリンピックでは3位の成績を残すと、2022年のCONCACAF女子ゴールドカップでは優勝。現在行われているオーストラリア&ニュージーランド女子W杯にも3連覇を目指して出場すると、グループステージでは2位通過。ラウンド16ではスウェーデン女子代表にPK戦の末に敗れて敗退。史上最悪のベスト16という結果で大会を後にしていた。

アンドノフスキ監督はUSSFを通じてコメントしている。

「過去4年間、USWNT(アメリカ女子代表)の才能豊かで勤勉な選手たちを指導できたことは、私の人生の名誉だ」

「私はこのプログラムの将来について非常に楽観的であり、特に過去数年間にチャンスを得たすべての若い選手たちを考えると、彼らは間違いなくリーダーとなり、将来に影響を与える選手となるだろう」

「今年のW杯の結果には誰もが残念に思っているが、私はこのチームの進歩、お互いに示したサポート、世界中の選手たちに与えたインスピレーションを非常に誇りに思っている。この素晴らしいチームを指導する機会を与えてくれた米国サッカー連盟に、私は永遠に感謝し続けるだろう」

なお、暫定指揮官にはアシスタントコーチを1年半勤めていたトワイラ・キルゴア氏が就任。2021年にはアメリカ人女性として初めてアメリカサッカーのプロライセンスを取得した人物だ。

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