阿波おどり「検証が必要」 徳島知事、台風近づく中で実施に

徳島県庁で記者会見する後藤田正純知事=18日午前

 徳島県の後藤田正純知事は18日の記者会見で、台風7号が近づく中行われた徳島市の阿波おどりに関し「行政の長として安全性が心配。苦渋の選択だったと思うが、納得や共感が得られたか検証が必要だ」と話した。

 阿波おどりは徳島市や地元経済界などでつくる実行委員会が主催。後藤田氏は「次に生かす観点から誰が責任を取るのか、取れる体制か検証する必要がある」と述べた。自身や県の危機管理部局にも相談がなかったとして「全国的に発信力のあるコンテンツなので、県にも何か相談を頂きたかった」と要望した。

 14日の阿波おどりは雨や風が強まる中、ほぼ予定通りに公演を実施。最終日の15日は全面中止した。

© 一般社団法人共同通信社