中国電力が調査へ 上関町長の調査受け入れ表明を受けて 中間貯蔵施設建設提案で臨時議会

原発の使用済み核燃料を一時的に保管する、中間貯蔵施設の建設提案を巡り、山口県上関町の西哲夫 町長は、建設に向けた調査を容認することを中国電力に伝えました。これを受けて中国電力は「環境保全に留意しながら調査・検討を進める」とのコメントを発表しました。

上関町役場ではけさ、反対派の町民らが集まり、登庁してきた町長の車を取り囲みました。警察官が出動し、町長はおよそ30分後、役場に入りました。

このあと臨時議会が開かれ、中国電力から提案のあった中間貯蔵施設の建設に向けた調査について、議決や質疑のない行政報告として取り上げられました。議員10人のうち7人が推進、3人が反対の立場で、議員全員が意見を述べました。

閉会後、西町長は「中国電力からの申し入れを受け入れる。議員の皆様の意見を尊重しながら、調査についても条件をつけて速やかに回答したい」と話しました。

今回の中国電力からの提案は、西町長がことし2月に要望した地域振興策への回答です。

西町長は臨時議会終了後、ファックスで中国電力に調査容認を伝えました。

これを受けて中国電力は、「上関町長から調査・検討を受け入れる連絡をいただいた。安全への留意や町民の皆さまへの情報提供の要請もいただいたので、環境保全に十分留意しながら、安全第一で調査・検討を進めてまいります」とのコメントを発表しました。

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