スマホでクレーンゲーム、人気に 自宅で遊べて景品獲得

スマートフォンの画面で操作するDMM.comのオンラインクレーンゲーム=7月、埼玉県加須市

 ゲームセンターで人気のクレーンゲームをスマートフォンやパソコンで遠隔操作して遊ぶ「オンラインクレーンゲーム」に、IT大手などが力を注いでいる。2011年ごろ市場に登場し、新型コロナウイルス禍以降、自宅で気軽に景品を得られる仕組みが注目を集め、人気が定着した。各社はオンライン限定の景品の品ぞろえも強化し、集客に余念がない。

 遊び方は、ゲーム機の前に置かれたカメラの映像を画面越しに確認してクレーンを操作。クレジットカードやスマホ決済で代金を支払い、景品は宅配される。ゲーム機は郊外の倉庫などにまとめて置くケースが多い。

 IT大手DMM.comが22年から展開する「DMMオンクレ」は埼玉県加須市の大型倉庫に約500台を設置。24時間稼働で人気アニメの人形など1500種類以上の景品をそろえる。

 17年にサービスを始めたゲームセンター大手のタイトーは、常時約3千種類の景品を用意。オンライン専用ゲーム機も開発している。セガも22年に参入し、約300台のゲーム機が稼働中だ。

© 一般社団法人共同通信社