田辺3年松場君、全国へ 和歌山県高校声楽コンクールで優勝

 第35回和歌山県高校声楽・ピアノコンクール(県高校教育研究会音楽部会主催)がこのほど和歌山市であり、田辺高校3年生で合唱部の松場隆之介君(18)が声楽部門で優勝し、全国大会出場を決めた。

 声楽部門は29人が出場し、1~3位と優良賞を選んだ。瀧廉太郎記念全日本高校声楽コンクール(10月13~15日、大分県竹田市)の県予選を兼ねており、優勝者の松場君のみ出場権を得た。

 松場君は課題曲「荒城の月」と自由曲「Caro mio ben(カーロ・ミオ・ベン)」を歌った。

 「荒城の月」はテノールの松場君にとって低音を出すのが難しかったが、審査員からは「情景が思い浮かぶよう」と評価された。「カーロ・ミオ・ベン」はイタリア語の曲で、発音に気を付けて歌い上げた。

 松場君は独唱のコンクールに挑んだのは初めて。「本番ではいつも以上の力が出せた。初めて優勝できてうれしい。全国では県のコンクールでのアドバイスを思い返してさらに良くしたい」と話している。

 松場君以外の紀南の入賞者は次の皆さん。

 【声楽部門】

 2位=鈴木日那子(田辺2年)▽優良賞=佐保沙耶(神島3年)、田中琴乃(同2年)、宇治田瑞己(田辺3年)

 【ピアノ部門】

 優良賞=中内謙也(田辺2年)

© 株式会社紀伊民報