次々と赤ちゃん誕生 串本海中公園でウミガメのふ化始まる、和歌山

水槽を泳ぐウミガメの赤ちゃん(17日、和歌山県串本町有田で)

 和歌山県串本町有田の串本海中公園センターで、ウミガメのふ化が始まった。今年は9月下旬までに500匹ほどが誕生するという。

 同館によると、館内の人工産卵場で計18回産卵した。アカウミガメは11日、アオウミガメは14日にふ化を確認した。

 アカウミガメの赤ちゃんは甲羅の長さが約4.5センチ、重さ約20グラムで全体的に黒っぽい。アオウミガメは約5センチ、約30グラムと少し大きく、腹やヒレの周りが白いのが特徴。オキアミや魚の切り身を食べ始め、元気に成長しているという。

 同館では21日ごろから展示を始める予定で、吉田徹副館長(41)は「目と鼻の間に卵の殻を破るための『卵角』があったり、へそが残っていたりする。色の違いだけでなく、今しか見られないウミガメの赤ちゃんの特徴も見てほしい」と呼びかけている。

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