2023年に入ってから7月までの"刑法犯認知件数" 前年同期比1900件増 栃木県警察本部

 今年(2023年)に入ってから7月末までに、栃木県内で確認された刑法犯の件数は、前の年(2022年)の同じ時期と比べて1900件あまり増えていることが、県警察本部のまとめで分かりました。

 県警察本部によりますと、今年に入ってから7月末までに県内で確認された刑法犯の件数は6732件で、前の年の同じ時期と比べて1906件増え、率にして約40%増加しました。

 このうち空き巣など住宅を対象にした窃盗や車上ねらいなどの5つの重点抑止犯罪は、合わせて1044件で、前の年の同じ時期と比べて195件増え、率にして23%増加しました。県警によりますと、新型コロナウイルスが5類に移行して、人の流れがコロナ禍前に戻りつつあり、外出して家を不在にする時間が長くなったことから増加したとみられるということです。中でも、車上ねらいは397件と前の年の同じ時期と比べて106件増加していて自宅に駐車している際にロックをしていないケースが多かったことから県警ではロックを徹底するよう呼びかけています。

 一方、特殊詐欺は59件で前の年の同じ時期と比べて38件減少しました。

 去年、最も多かった手口は「オレオレ詐欺」の46件でしたが、今年は「架空料金請求詐欺」が21件と最も多くなるなど手口の傾向に変化がみられました。自宅に親族や警察官などを装って電話をかけたりメールやハガキなどを送りつけるなど詐欺の手口が巧妙化していることから、県警では被害防止に向けて「迷惑電話防止機能付き電話機」の導入や家族に相談するよう注意を呼びかけています。

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