コロナ感染 病床使用率38.6% 岡山県、3割超す高水準続く

 岡山県は18日、直近1週間(7~13日)の新型コロナウイルスの感染状況をまとめた。1定点医療機関当たりの感染者数が2週連続で減少した一方、医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率は38.6%と、依然として30%を超える高い水準で推移している。

 県内84の定点医療機関から報告された感染者数は1機関当たり13.74人と前週(14.27人)よりわずかに減り、全国平均(14.16人)も下回った。県が参考値として公表している流行第8波ピーク時(今年1月)との比較でも32.3%(前週33.5%)となった。

 各種指標では、病床使用率が40.7%に達した前週からは改善したものの、5類移行前の分類でレベル2(感染拡大初期)の目安としていた30%を引き続き上回っている。入院者数は5人増えて441人だった。

 県は感染拡大防止に向け、高齢者と会う際や大人数の場での対策徹底を求める知事メッセージを10日に発表。過去2年間は人の移動が活発化する盆明けに感染が拡大しており、県保健医療部は「病床使用率も高く、まだ警戒が必要。引き続き状況を注視したい」としている。

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