重い心臓病抱える1歳の「あおちゃん」 アメリカで心臓移植手術終了

重い心臓病を抱え、海外での心臓移植を目指し母親の出身地の仙台などで募金を呼び掛けていた1歳の女の子の移植手術が行われ、無事に成功しました。

青森県出身の佐藤昭一郎さんと仙台市出身の清香さんの次女・葵ちゃんは、心臓のポンプ機能が低下し、血液を全身に送ることができなくなる「重症心不全」を抱えています。

両親は海外での心臓移植を目指し、2022年11月から仙台など全国で募金を呼び掛け、1カ月ほどで渡航費や手術費など移植に必要な費用5億3000万円を集めました。

葵ちゃんは両親と3月に渡米し、現地の病院に入院。

待機リストに登録して移植手術を待っていました。

そしてドナーが現れ、現地時間の12日に手術が行われたということです。

6時間ほどの手術は無事に終わり、現在はICUで回復を待っています。

経過は順調で、今後一般病棟に移り手術から3週間後の退院を目指します。

葵ちゃんの両親は、「葵に命を与えてくださいましたドナーのお子様のご冥福を心よりお祈りいたします。皆さまの力で渡米をかなえていただき、命をつなぐための手術を迎えることができました。改めて御礼申し上げます」とコメントしています。

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