家庭でできる災害への備え…災害時でもおいしく食べられる非常食を専門家がアドバイス

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回は防災に役立つ情報を紹介する特別企画「Tokyo防災 A to Z」で、家庭でできる災害への備えをを紹介しました。

◆TOKYO防災 A to Z #19 家庭でできる備え

防災に役立つ情報を紹介する特別企画「TOKYO防災 A to Z」。今回は、家庭でできる災害への備えを紹介します。

美しい街並みと歴史ある文化が共存する東京。
その発展の裏には、過去の災害によって培われた教訓を活かした街づくりがあります。そして、その歩みは未来へ。備えよう、今も、100年先も、安心と安全を守るために。

頻発する自然災害に備え、東京都が想定する五つの危機。今回のテーマは、「家庭でできる災害への備え」です。

家庭の防災対策から企業のリスク対策まで幅広く提案している、「備え・防災アドバイザー」の髙荷智也さんに、今回は、家庭で備えるべき対策について伺いました。

(髙荷智也さん)
「非常時への備えは、日数の目安として最低3日分、できれば1週間分、自分たちだけで水や食べ物などを確保して生活をするための準備が必要ですということがいわれています」

災害直後は交通網の寸断などにより物資の配給が遅れることが予想されるため、家庭での備蓄が推奨されています。

そんな備蓄に必要な非常食は、最近、だいぶ変わってきているといいます。非常食・保存食を製造販売している尾西食品に話を伺いました。

(尾西食品株式会社 栗原恵美里さん)
「最近は、開けてすぐ食べられるような非常食も増えてきています。例えば、長期保存食のパンもあります。 食事にもおやつにもなるように、非常時に甘いものでちょっとホッとしてほしいなと。いつものパンを食べているような感覚で食べられます」

さらに、災害時でもおいしく食べられる非常食として知られているのが…。

(尾西食品株式会社 栗原恵美里さん)
「アルファ米というものなんですが、お湯を入れれば15分で、水を入れれば1時間で復元することができます。普通に炊いたご飯を熱風で急速に乾燥させているものなので、モチモチとしたお米の食感を楽しめます」

アルファ化とは、お米を加熱調理し、消化しやすい状態にしたもの。急速乾燥することでアルファ化を保ち、炊きたてのような食感とおいしさを残します。

おいしさの他にも進化している面が…。

(尾西食品株式会社 栗原恵美里さん)
「今、保存期間がとても延びています。10年期間のスパンで考えたときに、1年の賞味期限の食品だと10回の買い替えが必要になってしまう。5年保存の食品であれば2回の買い替えで済みます。頻繁に買い替えなくていいので、非常に便利だと思う」

酸素や水分を通しにくいパッケージ、脱酸素剤を封入することで酸化を抑え、長期保存を可能にしています。

そんな非常食を備える上で重要なポイントが…。

(尾西食品株式会社 栗原恵美里さん)
「ローリングストックという手法がありまして、年に一度、食べる日を設けて、食べた分を買い足して循環していけば、食物ロスを防げます。非常食は、普段、生活していると、見ることはあっても食べたりはしないので、食べるということ自体が貴重な経験になるので、食べておいしかった記憶があるものを備えてもらうことをおすすめします」

災害が起きてからでは手遅れ。日々の生活から備えを意識することが必要です。

東京都防災ホームページでは、災害に備えて必要な備蓄品目の解説や、災害発生後の過ごし方などを紹介しています。詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

関連リンク
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/

番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

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