「ゴルフをちゃんと忘れたい」 大里桃子がクラブなし帰省を経て2位発進

2打差2位で発進した(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇CAT Ladies 初日(18日)◇大箱根CC(神奈川県)◇6638yd(パー72)◇晴れ(観衆2339人)

大里桃子が10バーディ、3ボギーの「65」でプレー。2打差2位と好発進を決めた。

「相変わらずショットはすごく曲がっていたが、パターとセカンドショットが良かったのでチャンスも多かった。長いバーディパットも入ってくれた。久しぶりに良いプレーできた」と笑顔で振り返った。

出だし1番(パー5)で25ydから58度で1mにつけてバーディを奪うなど、前半で4つ伸ばして折り返した。後半12番(パー3)からは4連続バーディ。12番は1.5m、13番は10mを決めた。

2018年に初優勝を決めた大会(撮影/大澤進二)

心身ともにリフレッシュして臨んでいる今週。前週「NEC軽井沢72」で5戦連続予選落ちが決まると、クラブを持たずに熊本に帰省。友人との食事を心ゆくまで楽しんだ。「毎回クラブを持って帰っていたが、悪いスイングで練習しても意味ない。今回初めてクラブを持って帰らずに3日間過ごした」。スイングの不調から今季は23試合中、15試合で予選落ち。メルセデスランキングではシード(50位以内)圏外の79位と低迷している。

「ゴルフのことをちゃんと忘れたい。クラブがあると練習したくなっちゃうので。悪いのに練習しないのが自分の中では考えられなかった。やらなきゃって追いつめていた。今回だけ逆にあきらめじゃないが、気持ちを切り替えるためにクラブを持って帰らなかった」

ツアー3勝目を目指す(撮影/大澤進二)

熊本で開催された4月「KKT杯バンテリンレディス」では初日「84」をたたくなど予選落ちして悔し涙を流した。「まさか熊本でプロワーストを打つとは思っていなかった。ショックだった。いつも練習させてもらっていたコースで。現実を受け止めるのが大変でした」

「ずっとすごく苦しいゴルフばかりだった。そんな半年だった」。この日のフェアウェイキープ率は38%(5/14)と苦しみから解放されたわけではない。それでも、2018年の初優勝を決めた大会で気持ちを奮い立たせる。(神奈川県箱根町/玉木充)

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