タイタン社長・太田光代が「芸能事務所の未来」に言及 成田悠輔と“タレントの適正価格”をめぐって議論

経済学者・成田悠輔が番組MCをつとめる『夜明け前のPLAYERS』第7回放送では、日本を代表する芸能事務所「タイタン」代表取締役の太田光代社長が登場した。
1991年、27歳で設立した「タイタン」だが、現在ではベテランお笑いコンビ・爆笑問題をはじめM-1王者・ウエストランドなどが所属。押しも押されもせぬ一大エンターテインメントカンパニーを築き上げた敏腕経営者だ。

YouTubeゴールドラッシュの終焉(しゅうえん)とタレントの “適正価格”

そんな太田に対して、成田はタレントによるチャンネル開設が急増したYouTubeについて切り出した。成田が「今は“YouTubeゴールドラッシュ”みたいなのも、だいぶ終わった気がする」と水を向けると、太田は「そこで何かやりたいって人はきっといるでしょう」と回答。そして「お金ありきで何かやる人は長く続かない」と持論を展開した。
そこで成田は、タレントが長く続けていくために「“適正価格”をどのように探っていくべきか」というテーマで太田に質問。太田にとっても、これは頭を悩ませている問題のようだ。

経済学者・成田悠輔

太田はマネジメントするタレントの適正価格を作って、ランクを上げていかなければいけないと語る。しかし、商品ならば開発にかかった費用や宣伝費など、コストを算出することである程度の基準が決められるが、タレントの場合はそうはいかないという。人の能力のような見えないものに金額をつけるということ自体が「かなりむずかしいこと」だと語った。これには成田も「普通の商品なら原価がありますからね」と、うなずいていた。

芸能事務所の役割はどう変わる?

爆笑問題が独立した30年ほど前と比較すると、昨今では大手の芸能事務所を離れ、個人事務所を立ち上げるタレントも多い。そこで成田は「芸能事務所みたいなビジネスモデル自体が、ちょっと右肩下がりのタイタニック号的な存在なんじゃないか」と、きびしい質問を投げかけた。

太田はタイタンを立ち上げた時点で「もうそんなに大きく展開していく事務所っていうのはなくなっちゃうんじゃないかなっていう気もしていて・・・」と、タレントをマネジメントする仕事そのものはなくならないと思うが、考え方は変わっていくのではと、芸能事務所の未来について言及した。
「やっぱり海外のマネジメントって、エージェント的というか、タレントさんが前にいて、そこのバックアップをする」と、海外の芸能事務所の例を紹介。今後は大手の芸能事務所であっても、会社の中でチームがわかれたり、大勢タレントを抱えるような業態は減っていくなど、小規模なものになるのではないかと語った。

芸能事務所「タイタン」代表取締役の太田光代と、経済学者・成田悠輔

笑いを交えつつも真剣な議論が続いた今回の対談。最後には予想外の展開も見られた。成田が、あまり公になっていない「隠れた一面はありますか?」とたずねると、太田は昔から鳥が好きで、恐竜の正体は鳥だと思っていた、さらに恐竜の化石標本をめぐって「手の位置に違和感がある」と持論を展開。芸能界やタレントのマネジメントといったテーマとは、まるで次元の違う悩みを打ち明けられ、大きく路線が変わってしまった。

そして唐突に「どう思われます?」と、意見を求められた成田は苦笑しながら絶句。対談後のインタビューで太田は「成田さんは目を見て話そうとすると、すぐそらす(笑)なんか見ちゃいけないのかなっていう気持ちになりました」と、こぼしていた。

公式HPでは、太田光代が”忖度(そんたく)なし”にタブーに切り込むノーカット版、
公式YouTubeではディレクターズカット版が配信されている。

『夜明け前のPLAYERS』公式H P
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写真提供:(C)日テレ

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