安納サオリ&なつぽい組が初防衛に決意!岩谷麻優&鹿島沙希組は因縁に胸中複雑、スターダム会見

スターダムは18日、都内で会見を開いた。9・3広島大会で行われるゴッデス・オブ・スターダム選手権試合、9・10横浜武道館大会で開催されるドリーム・タッグ・フェスティバルに向け、各出場選手が意気込みを語った。

広島で王者・安納サオリ&なつぽい組は、鈴季すず&星来芽依組との初防衛戦に挑む。

20歳の鈴季は、王者組がベルト奪取した8・13大阪大会を、解説席から目の当たりにし、試合直後に挑戦を表明。「お前らがベルトを取った試合、解説席から存分に見させてもらった。超面白いタッグだと思った。気がついたらリングに上がって、挑戦していた。リングではおばさん、おばさんって言ってふざけていたが、おふざけは終わり。このベルトを引っぺがしてやる」と意気込んだ。

21歳の星来芽依は他団体から加入後、初のタッグ王座挑戦。「すずは同期でライバル。同い年で勝率も高い最強のタッグ。勢いがある今、最強だと証明したい。うちらの若さとスタミナについてこれるかな」と上から目線で自信を見せ、なつぽいが去り際に使用する得意フレーズ「バイポイ」を変化させて「オバポイ」と挑発を重ねた。

安納は挑発を意に介さず「初めてのおそろい、こんにも照れくさくてうれしいんやな」とタッグ王座奪取の感慨を語り、挑戦者組に「見る目あるよ。行動も早いのは褒めたる。でもいい年齢を重ねたうちらは強いよ」と、32歳はオトナの対応を見せた。

28歳のなつぽいは、アクトレスガールズ時代から続く安納との歴史に触れつつ「8年ぐらいやってきて、やっとおそろいのベルト。奪われるわけにはいかない。うちらは強さに年齢を重ねた強さ、華やかさがある」と自信を漂わせた。

なつぽいが「広島大会までバイポイ」と締めくくろうとすると、鈴季は「バイポイってなんだこの野郎」と呼応。星来が「オバポイ」と反撃すると、なつぽいが「オバポイってなんだこの野郎」と反応。両タッグが対抗意識を燃やしていた。

9・10横浜武道館大会で開催されるドリーム・タッグ・フェスティバルは、ファン投票により選出されたタッグが結成され、ユニットや因縁の垣根を超えた試合が実現する。

葉月&刀羅ナツコ組は高橋奈七永&琉悪夏組との一戦に臨む。刀羅は「私は葉月とまた一緒に組む日が来るとは思っていなかった。自分の中では割とドリームかな。引退するまで組まないと思っていた。一瞬でも、昔みたいにできたらいいかなと思いつつ、馴れ合うつもりはない。よろしく」と複雑な胸中を吐露した。

葉月は「今、素直にうれしい。このような機会がないと、組むことはないと思っていた。とても楽しみ。大江戸隊をリーダーとして引っ張るナツコ、そして私は復帰して正規軍にいる。成長した2人で1日限りですけど、いろんなことができたら」と、感慨深げに語った。両者は9・30横浜武道館大会では、5★STAR GP最終日で一騎打ちを行う。「最終戦で当たるので、ナツコの隣に立っていろんなことを感じたい」とライバル心も垣間見せた。

岩谷麻優&鹿島沙希組はAZM&スターライト・キッド組と対戦する。岩谷を裏切り盟友関係を決別した鹿島は「数年前に裏切って離れた岩谷の隣に立つのは不本意。もっと強くなって実績を残して立ちたかった。昔のような仲良しこよしでやるつもりはない」と語った。

岩谷が「裏切られて憎い気持ちはあるけど、せっかく組んだので、前のような連係力を出さないと勝てない。ぎくしゃくした試合は見たくない」と呼びかけると、鹿島は「分かったよ。組まれたからには全力で守ってもらいます」と呼応。岩谷が「どういうこと?守ってもらうって何。自分でやれよ」と言えば、鹿島は「自分が相手だと攻撃が強くない」などと被害者意識を口にすると、岩谷が「あんたが裏切ったんじゃん」などと、ドタバタのやりとりを展開。岩谷が「ノリと勢いでいきたいと思います」とやや強引にまとめていた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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