エイトケンがIMSAフル参戦シートを獲得。シムズに代わり、デラーニとAXRキャデラックをシェア

 既報のとおり、アレクサンダー・シムズのコルベット復帰が決定するなか、ジャック・エイトケンが来季のフルシーズンドライバーに“昇格”した。イギリスと韓国、両方の国籍を持つ27歳のエイトケンは、シムズの後任ドライバーとして、引き続きIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にコミットするピポ・デラーニとともに、アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)で2024年シーズンを戦う予定だ。

 この決定は、現在デラーニとペアを組んでいるシムズが来シーズン、プラット・ミラー・モータースポーツのコルベット・レーシングに移籍するというニュースに関連して明らかにされたもの。35歳のイギリス人は、ジョーダン・テイラーが空けた役割を引き継ぐことになっている。

 これらの“椅子取りゲーム”は、水曜日にウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ・オートスポート、コルベット・レーシング、そしてAXRが運営するウェーレン・エンジニアリング・キャデラック・レーシングの3チームによって正式に確認された。

 エイトケンは、今年のIMSAミシュラン・エンデュランス・カップでAXRのサードドライバーとして31号車キャデラックVシリーズ.Rをドライブし、3月に行われた第2戦セブリング12時間レースではチームの勝利とキャデラックVシリーズ.Rの初優勝に貢献している。

「キャデラック・レーシングとウェーレン・エンジニアリングでこのプログラムを始めて以来、誰もが信じられないほど親切で、情熱的に僕とチームを前進させる手助けをしてくれた」とエイトケンは語った。

「このことは来年からチームのフルタイム・メンバーになることに、とても興奮している理由のひとつだ。また、IMSAの競争力とカレンダーの質の高さも理由のひとつであり、今年すでに経験した耐久レースのスタイルを大いに楽しんでいる」

「僕を信頼してくれたキャデラックとウェーレン・エンジニアリング、そしてチームメイトのピポ(・デラーニ)とアレックス(シムズの愛称)に感謝しなければならない」

 2024年は従来の4戦から1ラウンド増の計5戦に拡大されるエンデュランス・カップでの第3ドライバーは、現在のところアナウンスされていない。

 エイトケンの昇格について、AXRのチームマネージャーを務めるゲイリー・ネルソンは次のように語った。

「昨年末、我々がスポーツカーレースに参加できるドライバーをいろいろと調査していたとき、ジャックはすべてのカテゴリーでトップだった」

「彼のトラックでの速さやGTPマシンの学習の早さ、それらはチームにとっての資産であること間違いなく、彼はそれを証明した。来シーズン、より多くの役割を負うジャックとピポは素晴らしいペアになっているだろう」

今季2023年はアクション・エクスプレス・キャデラック・レーシングのサードドライバーを務めているジャック・エイトケン

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