虎の子1点を守りきった新潟が好調・福岡相手に3試合ぶり白星! 移籍後初先発の長倉幹樹が存在感発揮【明治安田J1第24節】

18日、明治安田生命J1リーグ第24節のアビスパ福岡vsアルビレックス新潟がベスト電器スタジアムで行われ、アウェイの新潟が0-1で勝利を収めた。

リーグ戦5連勝中と好調の7位・福岡。3試合連続でクリーンシート達成と守備も安定している。前節・横浜FC戦からのメンバー変更はなし。横浜FC戦で2ゴールを決めた佐藤凌我の活躍に期待がかかった。

対する14位の新潟は2試合勝ちなし。前節の湘南ベルマーレ戦は2点を先行される展開となったが、途中出場の高木善朗が2ゴールを決め、土壇場で連敗を回避した。今回の福岡戦では思い切ってスタメンを5人変更。先月ザスパクサツ群馬から加入した長倉幹樹はトップ下でJ1初スタメンとなった。

ボールを保持する新潟に対し、しっかりとブロックを敷いて構える福岡。引くだけでなく、機を見て前に出ていく福岡は8分、敵陣中央辺りでFKを獲得。キッカーは金森が務めたが、距離のあるシュートだったこともありGK小島に余裕を持ってセーブされた。

効率良く新潟ゴールに迫る福岡は14分にもカウンターからチャンス。競り合う相手がスリップしたこともあり、自陣内左サイドでフリーでパスを受けたルキアンがそのまま前線へ。カットインからシュートを打ったが、ここは新潟の渡邊が体を張ってブロックした。

その後も福岡ペースで試合は進むが、流れに逆らって新潟が先制点を奪う。19分、左サイドから押し込むと、ゴールライン際からの島田のグラウンダーのクロスにゴール前へ走り込んだ長谷川が反応。シュートを阻止しようとした前嶋に当たってボールがゴールに吸い込まれ、オウンゴールが記録された。

久々の失点を喫し、追いかける形となった福岡。26分には敵陣左サイドからパスワークで中央へ侵入し、山岸がゴールを狙ったが、枠の右へ外れすぐに同点とはならなかった。

徐々に新潟の勢いが増す中、福岡にアクシデントが発生。右サイドバックの湯澤が負傷し、36分に小田と交代。小田はそのまま右サイドバックに入った。

前半の終盤に差し掛かると、新潟が攻勢を強める。38分、左サイド高い位置からドリブルで切り込んだ三戸が、1人かわしてボックス内に侵入するが、ここはカバーに回った井手口がスライディングで阻止。42分には、右ポケットに走り込んだ長倉にスルーパスが通り、そのまま右足でシュートを打ったがGK村上がセーブした。

0-1で迎えた後半、リードする新潟がキックオフ直後からチャンスを作る。敵陣中央辺りで味方のパスを受けた長倉がワンタッチで右サイドへ抜け出し、中央へクロス。鈴木が飛び込んだが惜しくも合わなかった。

47分にも長倉が魅せる。ボックス内でパスを受けると素早い反転からシュート。枠の右に外れたが、ゴールの匂いを感じさせた。

流れを変えたい福岡は55分に最初の交代カードを切る。前節2ゴールの佐藤に代えて紺野を投入。すると直後の57分、左ハーフスペースからクロスを供給した前嶋がそのままボックス内へ上がっていくと、再びボールが前嶋のもとへ。右足でゴールを狙ったが、ややコースが甘くGK小島にセーブされた。

対する新潟も64分、先制ゴールを生んだ長谷川に代えて松田をピッチに送り出す。直後の65分には、その松田からボックス手前中央の長倉へパスが通り、長倉はワンタッチでのループシュートを選択。わずかにゴール左に外れた。

75分を過ぎると新潟が逃げ切りを見据え始める。トーマス・デンや高らを投入し、センターラインをリフレッシュした。

しかし、このまま終わりたくない福岡が終盤に猛攻。78分には金森のボレーシュートがGK小島の正面を突き、80分には山岸がボックス内からシュートを打ったが、新潟DFが粘りの守備を見せた。

その後は新潟が再びボールを握れるようになり、福岡にあまり攻撃機会を与えず。序盤に得た1点のリードを最後まで守りきった新潟が3試合ぶりの勝利を手にし、ホームの福岡は連勝が5でストップした。

アビスパ福岡 0-1 アルビレックス新潟

【新潟】

OG(前19)

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