天海祐希が考える「私にとっての舞台」、世界初演に意気込み

女優の天海祐希が、英国の人気ダンサー&俳優のアダム・クーパーと初共演する、世界初演の舞台『レイディマクベス』。11月の大阪公演に向けて、会見が8月18日に大阪市内でおこなわれた。

舞台『レイディマクベス』の会見に出席した天海祐希(18日/大阪市内)

シェイクスピア四大悲劇のひとつ『マクベス』に登場する「マクベス夫人」を、英国の気鋭のクリエイター、ジュード・クリスチャンが大胆に解釈した戯曲。夫・マクベス(クーパー)とともに戦場で戦った軍人だったものの、出産を機に一線から身を引いたレイディマクベス(天海)が、王位継承問題をきっかけに、かつての野望の実現を目指す・・・という物語だ。

夫の野心をあおって破滅させた「悪妻」と名高いマクベス夫人だが、本作のレイディマクベスについて天海は「駆け上がっていくつもりが駆け落ちているという、彼女のギャップがすごくおもしろい。やっぱり稀代の悪妻か、悲しい人か、強い人なのかと、観てくださった方の感じ方をうかがってみたくなります」と、非常に多面的な人物造形になっていることを明かす。

舞台『レイディマクベス』の会見に出席した天海祐希(18日/大阪市内)

世界初演ということには「ものすごい言葉で、私たちにとっては恐怖(苦笑)。でも前例がない、ほかに比べるものがないということを拠り所にしたい」と前向きにとらえたうえで「私にとって舞台は初心に戻り、自分が今どんなものかを知ることができる場所。『マクベス』をご存知ない方も、よくご存じの方も楽しんでいただける舞台になると思います」と希望を語った。

天海とクーパーのほかには、鈴木保奈美、要潤、栗原英雄などが出演。演出は『ピサロ』『カスパー』などを手掛けたウィル・タケットが担当する。10月の東京公演を経て、関西公演は11月16~27日に「京都劇場」(京都市下京区)にて。チケットはS席1万3800円ほか、10月1日から発売開始。

取材・文・写真/吉永美和子

舞台『レイディマクベス』

期間:2023年11月16(木)〜27日(月)
会場:京都劇場(京都府京都市下京区東塩小路町901)
料金:S席1万3800円、A席1万2800円

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