夏季賞与2年連続増 富山県経営者協集計、伸び率は鈍化

 富山県経営者協会が18日発表した会員企業の夏季賞与・一時金(ボーナス)の最終集計によると、前年同期の支給額と比較できる179社の単純平均額は前年比1.15%増の51万45円だった。2年連続の増加となったが、伸び率は6.14%だった昨夏から大幅に鈍化した。

 製造業94社、非製造業85社が回答した。単純平均は、製造業が0.22%増の49万6732円、非製造業は2.13%増の52万4766円となった。

 製造業の12業種中、前年から増えたのは6業種で、減少は6業種。企業数の多い順では「化学」(19社)が2.07%増、「汎用(はんよう)・生産機械器具」(15社)が4.29%増、「金属製品」(12社)が3.91%減だった。伸び率の最高は「鉄鋼・非鉄金属」(4社)の15.91%。

 非製造業は10業種中、6業種で増加し、「建設」(17社)が1.39%減、「卸・小売」(16社)が5.46%増、「情報通信」(12社)が0.94%減、「運輸」(同)が4.86%増。伸び率は「学術・専門・技術サービス」(5社)が10.35%で最も高かった。

 製造・非製造業の中で支給額の最高は「金融・保険」の65万5666円。

 同協会は「製造業、非製造業とも企業間でばらつきがある」としている。

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