「加賀れんこん」クリームソーダに 大学生発案、あすお披露目 JA金沢市

「加賀れんこんクリームソーダ」を手に持つ北部会長(金沢市で)

【金沢市】JA金沢市加賀れんこん部会は、若年層にも気軽に加賀れんこんを楽しんでもらおうと、「加賀れんこんクリームソーダ」を考案した。地元大学生のアイデアを取り入れた商品。レンコンを湯がいて特有の食感を引き立たせた上で、若者に人気のクリームソーダに合うようシロップに漬けたものを使う。これまでにないレンコンのスイーツとして、イベントなどで売り出す。

ドリンクのアイデアは、公立小松大学4年の松井瑠菜さんが発案した。JAの加工品プロジェクト入選品で、松井さんが旅行で訪れたタイで見た「タプティムクローブ」から着想を得た。現地ではクワイを使うが、地元特産のレンコンに置き換えた。

規格外品のレンコンを刻み、片栗粉をまぶした後、しゃきしゃき感ともっちり感がより引き立つよう湯がいたものを使う。炭酸水と合わせ、バニラアイスをのせてクリームソーダに仕上げる。

イベントなどでレンコン加工品を販売するため、部会が運営するキッチンカーのメニューに加えた。イチゴ、マンゴー、メロンの3種類を用意。県が20日、小松市で開くイベントで披露する。

北博之部会長は「デザート感覚で若い人にも手に取ってもらえる商品。新しいファンを増やし、加賀れんこんの消費拡大につなげたい」と期待を寄せる。

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