豊かな自然が残る総社市福井のヒイゴ池湿地で、シラサギが翼を広げた姿に似た「サギソウ」の涼やかな花が風に揺れている。今月下旬にかけてさらに数が増えると、群れをなして飛ぶかのような光景が楽しめるという。見頃は9月上旬まで。
サギソウは日当たりの良い湿地に育つラン科の多年草で、直径3センチほどの白い花を付ける。岡山県のレッドデータブックでは絶滅危惧2類に指定されている。
約1ヘクタールの同湿地内には1万株ほどが自生しており、管理する地元の自然保護団体・北の吉備路保全協会によると、今年は7月末に咲き始めた。現在は千株ほどが開花する。
園内は自由に散策でき、同協会は「マナーを守って観賞してほしい」と呼びかけている。