先進的な「図書館三館連携」 市立、大学、高専で資源生かし 協定15周年迎え記念展/岡山・津山市 

岡山県津山市立図書館・美作大学図書館・津山高専図書館の三館連携15周年記念展が、津山市役所1階市民ホールで開かれている。24日まで。

同図書館は2008年、同大、同高専と三館相互協力協定を締結。同年に三館と市内の公立・私立高校の図書館は同様の協定を結んだ。津山中央病院も加わり、学生や教職員、一般市民がどこでもサービスを利用できる環境を整備した。

16枚のポスターと各種パンフレットを展示して、「津山モデル」と呼ばれている三館連携の仕組みや実績を紹介。各図書館からメーリングリストで返却・貸出などの依頼を受け、市立図書館から本を配送する。週に5日稼働しており、15年間で6万9069冊の貸出・返却があった。

74万冊の資料が利用可能なのをはじめ津山高専、美作大の教授による講演会を開催、自動車文庫ぶっくまるの各学園祭への出張など、各自の経営資源を生かした取り組みになっている。先進的な図書館活動に贈られる「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2022」のオーディエンス賞・優秀賞を受賞した。

© 津山朝日新聞社