中上貴晶、様々なパッケージのテストを継続「課題はリヤのトラクション不足」/第10戦オーストリアGP初日

 8月18日、2023年MotoGP第10戦オーストリアGP MotoGPクラス初日のプラクティスがオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は18番手となり、予選Q1からのアタックとなる。

 初日を迎えたレッドブル・リンクは、一時的に少し雲間が広がりレッドクロスが振られるも、全てのセッションがドライコンディションで行われた。中上は、前戦の第9戦イギリスGPでエアロなど新パーツをテストしていたが、今大会でも引き続き様々なパッケージを比較しながら走行を重ねていた。

 午前に行われたフリー走行1回目で中上は、フロントとリヤともにミディアムの新品タイヤの1セットのみを使用していた。序盤に1分30秒338で3番手につけ、以降はタイム更新を図れなかったが、7番手で終えている。

 そして、前戦より予選Q1、Q2を分ける唯一のセッションとして位置付けられたプラクティスでは、中上はフロントにハード、リヤにソフトの2セットを使用して走行を重ねていた。開始早々に1分29秒778をマークして自己ベストを更新し、さらに終盤には1分29秒730へとタイムを縮める。

 しかし、終盤に多くのライダーがタイムを更新したこともあり、中上は18番手にとどまった。初日はタイヤのパフォーマンスを引き出すためのセットアップに専念したという中上だが、土曜日に行われる予選ではQ2進出と、スプリントではポジションアップを狙っていく。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(プラクティス:11番手)
「午前中のフリー走行1回目は7番手と、まずまずのポジションで終えることができました。しかし、ペース的にはそれほど速くはなく、午後のプラクティスではタイムをあまり更新することができず、結果的にポジションを大きく落としてしまいました。課題はリヤのトラクション不足です。明日もさまざまなパッケージを比較しながら、セットアップを進めたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP

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