国体九州ブロック なぎなた少年女子 国体連覇に向けて好発進 【大分県】

国体九州ブロックのなぎなた少年女子は、国体開催地となる鹿児島を除く九州7県の総当たり戦が行われた。九州のなぎなたのレベルは高く、今夏の全国高校総体では優勝した首里(沖縄)を筆頭に、3位の大分西、牛津(佐賀)、松浦(長崎)がベスト8に入るなどレベルが高い。今大会はレベルが拮抗(きっこう)しており、どこが勝ち上がるか予想できない展開だったが、大分県代表は勝敗に一喜一憂せず、一戦必勝で3位となり代表権を獲得した。

大分県代表は全国高校総体の団体戦で主力として活躍した浦田咲春(大分西3年)、山名七海(同2年)に白石結香(玖珠美山3年)を加えた選抜チームで臨んだ。身長166cmの長身を生かした山名が先鋒で勢いをつけ、1年の頃から全国大会の経験がある浦田が中堅としてポイントを稼いだ。白石は中学まで剣道で培った冷静な試合運びを見せ、それぞれが持ち味を出した。

午前中の4試合で全勝を狙っていたが、長崎に惜敗。午後の1試合目は今大会の山場と位置付けていた沖縄との試合で「長崎戦の敗戦を引きずらず、気持ちを切り替えることができた」と白石。1勝1敗で迎えた大将戦は、延長までもつれたが、冷静に自分の間合いを保ち、得意の飛び込み面で勝利した。

最終戦の佐賀との試合には敗れたが、浦田は「自分たちの得意な打突を出せた」と喜び、山名は「先鋒の難しさはあったが流れをつくれたと思う」と胸を張った。

今大会は間合いを意識し、しっかり相手との距離をとったことが勝因となった。それでも「足が止まることがあった」と、結果に満足することなくそれぞれが課題を見つけているのは高い目標があるからだ。昨年の栃木国体では優勝しており、連覇に向けて「やるべきことを徹底して日本一になる」と表情を引き締めた。

(柚野真也)

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