作陽高校(八出)を倉敷市玉島への移転計画に、反対の署名が約1万80筆集まった。/岡山県

学校法人作陽学園が作陽高校=岡山県津山市=を岡山県倉敷市玉島に移転する計画に対し、反対を求める署名が約1万80筆集まったことが、活動するグループへの取材で分かった。同学園や県教委に報告したという。今後も署名運動を続けるとしている。
反対する理由として、建設予定地の周辺地域や津山市の住民に十分な説明がないまま着工しようとしていることや、近くにある里見川の自然環境を破壊する恐れがあることなどを挙げている。
グループのメンバーは約50人。署名したのは、津山、倉敷市を含め、県内外に住んでいる同校やくらしき作陽大・作陽音楽短大=倉敷市=のOB、地域住民らで、5月中旬から約2カ月間で集めたという。
取材に応じたメンバーは「作陽高校は津山に根ざしてきた誇りある伝統校。多くの人が移転に反対している状況を運営側には重く受け止めてほしい」と話している。
同学園は、2023年度の開校を見据えて20年度中に着工する方針を固めたことを1月に明かした。計画では、1996年に津山市から移転した同大の近くにある農地(約7ヘクタール)に、校舎やサッカー部専用のグラウンドなどを整備し、生徒数は県南や近隣県などから約720人を見込むという。

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