伐採した桜を木製プレートに さくら市庁舎で有効活用 木の定規、学校に配布も

早乙女の桜を活用した各課のプレート

 【さくら】県道拡幅工事のため伐採した早乙女の桜並木を有効利用しようと、市は庁舎内の各課名の木製プレートを制作した。既存のプラスチック製プレートから交換する作業が、16日から順次、行われている。

 100年近く親しまれた早乙女の桜を「思い出に残せれば」と立案。庁舎天井からつり下げている各課名のプレートは「市民の目にも留まりやすい」と、制作が決まった。

 サイズは縦約10センチ、横約30センチ。市役所各課を漢字と英語で表記した。文字の部分はレーザー加工で仕上げている。外注による制作費は、先行発注の14枚で計13万7830円。

 市都市整備課担当者は「全21枚を作る予定。このうち7課分のプレートが完成し、閉庁後に交換を進めている。今後は木の定規を作り、各小中学校に配る計画です」と話している。

 早乙女の桜並木がある県道佐久山喜連川線は現在の幅員7~8メートルから、最大幅員約20メートルにする工事が進んでいる。県道を中心に西側の桜並木の伐採は終了。伐採木は、製材後の乾燥も兼ねて保管されている。

© 株式会社下野新聞社