警察庁から「部外功労者表彰」 地域の交通安全の中核担い 82歳の髙山さん、県内37人目/岡山・美咲町

長年にわたり警察に協力した人に贈られる警察庁の「警察部外功労者表彰」が決まり、岡山県美咲署はこのほど、同県久米南町で交通安全活動の中核として尽力してきた同町下弓削の髙山勳さん(82)に「警察協力章」を伝達した。県内の被表彰者は37人目。

髙山さんは1965年に久米郡交通安全協会理事に任命され、88〜2006年の間、同協会副会長兼久米南支部長を務めた。また、72年に交通警察協助員を受嘱し、96〜2011年の間、久米(現・美咲)交通警察協助員会長として交通事故抑止や地域住民らの安全意識の高揚、登下校中の子どもたちの見守り活動に取り組んだ。交通栄誉章緑十字金賞をはじめ、今まで八つの表彰を受けている。

伝達式が同署で行われ、県警本部の井上卓彦交通部長が「積極的な活動に加え、関係団体の育成や発展にも力を注ぎ、貢献してきたことに深く感謝する」と賞状や記念品を手渡した。髙本恵介署長は「1962年に制定されてから県内で37人にしかいない栄誉ある賞に、管内の役員が選ばれたことをうれしく思う。今までのご苦労に敬意を表す」とたたえた。

髙山さんは「自分ができることを精一杯してきた。これからは次の世代の活躍に期待するとともに、自身も高齢者ドライバーたちの知識、技能の維持と向上に努めていきたい」と話していた。このほか公安委員会からの感謝状も贈られた。

© 津山朝日新聞社