ヤマハ:トップ10入りのクアルタラロ「新エアロはデータ確認が必要だが、改善が見られている」/第10戦オーストリアGP初日

 8月18日、2023年MotoGP第10戦オーストリアGP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目、プラクティスがオーストリアのレッドブル・リンクで行われた。プラクティスではモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは9番手、フランコ・モルビデリは17番手となった。

 前戦の第9戦イギリスGPで、クアルタラロは新フェアリングをテストしており、今大会でも引き続きデータ収集を行っているようだ。そんなクアルタラロは、午前のFP1では序盤に1分30秒237をマークしてトップに立つ。残り15分ほどまで、クアルタラロのタイムを上回るライダーは現れなかったが、終了間際にヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)が0.399秒上回ったため、2番手となった。

 午後のプラクティスでは、序盤から積極的にプッシュして1分29秒899の7番手につける。しかし、中盤以降から周りのライダーもタイムを更新し、クアルタラロは一時トップ10圏外へと順位を落としてしまう。しかし、終盤に周回を重ねるごとにタイムを短縮させ、自己ベストを更新する1分29秒155をマークし、トップから0.622秒差の9番手で終え、ダイレクトQ2進出を果たした。

 クアルタラロと同様に、新しいエアロパッケージを導入しているモルビデリは、午前のFP1ではプラクティスでトップ10入りを果たすことを目標に、マシンのセッティングに集中。午後のプラクティスで後半に雨が予報されていたため、序盤から多くのライダーがタイムを出すなか、モルビデリはなかなか順位を上げることができずにいた。それでも終盤には、自己ベストを上回る1分29秒621をマークするも、17番手にとどまり、予選はQ1からのアタックとなる。

■ファビオ・クアルタラロ(プラクティス:9番手)
「最終的にQ2進出を決めることができ、とてもうれしいよ。今日はペースが良かったので、目標を達成することができた。明日はもう一歩、前進したいと思っているんだ。リズムも午前、午後ともに素晴らしかったけれど、新品タイヤを履けば、少し手間取るのは当然だ。午後からのプラクティスでは全体にペースが上がったけれど、僕は順位よりも自分のライディングに集中し、非常にいい走りができたんだ」

「タイムアタックについては明日に向けてまだマージンを残しているから、そのこともとても良かったと思っている。とは言え新しいエアロパーツについては依然としてデータチェックが必要だね。今日はとにかくライディングに集中したかったから、その部分については少し急いでしまったからなんだ。僕の感覚では改善が見られている。ファーストステップとして取り組まなければならない課題のひとつだから、順調ぶりをうれしく思っているよ」

■フランコ・モルビデリ(プラクティス:17番手)
「残念ながら、今日はQ2進出を決めることができなかった。あとわずかの差なのだけれど、トップ10にはまだ届かない。2回目のアタックでさらに上のパフォーマンスを目指したけれど、それでもまだ不十分だった。明日はより一層、頑張って、いくつかの部分を改善してQ1に臨むよ」

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 初日
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 初日
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 初日
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 初日

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