刈屋梨、品質良し 酒田・選果基準確認

関係者が刈屋梨の選果基準を確認した目揃え会=酒田市・JA庄内みどり北部選果場

 酒田市特産の「刈屋梨」の出荷を控え、JA庄内みどりは18日、同市の北部選果場で主力品種・幸水の選果基準を確認する目揃(めぞろ)え会を開いた。4月下旬ごろの低温や梅雨明け後に雨が少なかったことなどから小玉傾向となっているが、品質は上々という。

 生産者ら関係者60人ほどが集まり、形・色などによる等級や選果場への出荷方法を確認した。

 刈屋梨は同市北部の刈屋周辺で栽培されるブランド和梨。現在は生産者39人が同JAの刈屋梨出荷組合(佐藤尚人組合長、作付面積約32ヘクタール)を組織して出荷している。今季は昨年より1週間ほど生育が早かったが平年並みに結実し、糖度は13、14度ほどあるという。

 生産量の8割を占める幸水の出荷は20日から本格化し、9月中旬ごろまで続く。その後、10月上旬ごろまで豊水が出荷される見通しだ。幸水の出荷量は、2万1000ケース(約105トン)で、大玉傾向だった昨年より約35トン少ない見込み。豊水は昨年並みの約6000ケース(約30トン)になる見通し。佐藤組合長は「適期収穫を心がけ、皆さんにおいしい梨を届けたい」と話した。

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