<レスリング>新井一花(育英大)は銀メダル、国別対抗得点は2位…2023年U20世界選手権・第5日(1)

 

 2023年U23世界選手権第5日は8月18日、ヨルダン・アンマンで前日開始の女子5階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ57kg級の新井一花(育英大)は敗れて銀メダル、3位決定戦に回った62kg級の佐々木すず(中大)と72kg級の藤倉優花(育英大)は勝って銅メダルを取った。

 新井は、2度のアクティブタイムなどで3ー0とリードしながら、ラスト15秒に4点タックルを受けて逆転され、最後は4-4としたが、ビッグポイントの差で惜敗。初の国際大会で金メダルを逃し、銀メダルに終わった。

▲金メダルを目前にして痛恨の4点タックルを受けてしまった新井一花(育英大)=UWWサイトより

 佐々木は敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦でU20欧州選手権2位のアイリス・マチルダ・ティボー(フランス)にテクニカルフォール勝ち。国際大会で3個目のメダルを獲得した。藤倉は3位決定戦でU20欧州選手権2位のパトリシア・ドロタ・キューバー(ポーランド)に10ー1で勝利。昨年のU20アジア選手権優勝に続く国際大会のメダルを獲得した。

 女子は全日程を終了し、「金1・銀1・銅4」を獲得。2大会連続の8階級制覇から大きく後退した。1階級しか優勝できなかったのは、2009年大会以来、14年ぶり。国別対抗得点は129点で、インドの140点に及ばず2位。2011年から続いていた団体世界一は,昨年の「10大会連続」でストップした。

 各選手の成績は下記の通り。


女子

※小文字は前日に実施

 【57kg級】新井一花(育英大)   2位=21選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[4-4]Alina FILIPOVYCH(ウクライナ)
準決勝 ○[5-3]Gerda TEREK(ハンガリー)
3回戦 ○[5-0]Gabriela Ines CROSS(カナダ)
2回戦 ○[Tフォール、3:15=11-0]Jana PETROVIC(セルビア)
1回戦  BYE

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 【62kg級】佐々木すず(中大)   3位=18選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[Tフォール、10-0]Iris Mathilde THIEBAUX(フランス)
敗復戦 ○[Tフォール、0:58=10-0]Dunja LUKIC(セルビア)
3回戦 ●[フォール、4:25=6-8]Savita SAVITA(インド)
2回戦 ○[Tフォール、2:00=10-0]Selvi ILYASOGLU(トルコ)
1回戦  BYE

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 【72kg級】藤倉優花(育英大)   3位=18選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[10-1]Patrycja Dorota CUBER(ポーランド)
準決勝 ●[Tフォール、4:30=0-10]Amit ELOR(米国)
3回戦 ○[6-0]Kaiyrkul SHARSHEBAEVA(キルギス)
2回戦 ○[5-1]Viktoryia RADZKOVA(AIN=ベラルーシ)
1回戦  BYE

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 《国別対抗得点》
[1]インド 140点、[2]日本 129点、[3]米国 118点、[4]ウクライナ 90点、[5]ハンガリー 65点、[6]中国 52点、[7]トルコ 48点、[8]ルーマニア 41点


《以下、前日に実施》

 【53kg級】原田渚(育英大)   7位=20選手出場《トーナメント表》
3回戦 ●[7-8]Polina LUKINA(AIN=ロシア)
2回戦 ○[フォール、3:31=8-2]Mihaela SAMOIL(モルドバ)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

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 【65kg級】北出桃子(愛知・至学館高)   7位=17選手出場《トーナメント表》
3回戦 ●[5-6]Khadija JLASSI(チュニジア)
2回戦 ○[Tフォール、4:48=10-0]Korlan AMANOVA(カザフスタン)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

 

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