「伝説の登山道」復活祝う、長野 北アルプス、ファン集まる

北アルプスの登山道「伊藤新道」=6日、長野県大町市

 長野、富山両県を結ぶ北アルプスの登山道「伊藤新道」の復活を祝うイベントが19日、出発点となる長野県大町市の湯俣温泉で開かれた。約40年前に廃道となった「伝説の登山道」が20日に本格開通するのを前に、登山ファンや山小屋関係者ら約300人が集まり喜びを分かち合った。

 伊藤新道は湯俣温泉から、鷲羽岳(2924メートル)と三俣蓮華岳(2841メートル)の間にある富山市の三俣山荘までをつなぐ約10キロの登山道。山荘を経営する伊藤圭さん(46)の父が私費を投じ、1956年に完成した。

 開通後、付近のダム工事で水位が上昇し、つり橋が流されるなどして83年ごろには通行が困難となった。

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