実在する住宅メーカー社員名乗り電話、老人ホーム入居権の名義貸し名目で新潟市西区の80代女性305万円被害

 老人ホーム入居権の名義貸し名目で現金など305万円をだまし取られたとして、新潟市西区の80代女性が8月18日までに、新潟西署に被害を届け出た。新潟西署は特殊詐欺事件とみて調べている。

 新潟西署によると6月中旬ごろ、女性宅に実在する住宅メーカー社員を名乗る男から、老人ホームの入居権を他の人に譲渡してもいいかという電話があり、女性は承諾した。数日後、弁護士を名乗る男から「メーカーの社員が詐欺容疑で逮捕され、あなたの家にも家宅捜索が入る。財産を没収される前に弁護士会に預けてください」と連絡があった。

 女性は7月11日に指定された住所に宅配便で現金300万円を送った。翌12日には弁護士をかたる男から5万円分の電子マネーを要求され、女性は購入して番号を教えた。その後、男と連絡が取れなくなり、だまされたと気付いた。

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