野尻智紀「ミスをしてでも攻めきろうと」ローソン「キャシディには感謝している」【SF第7戦予選会見】

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦もてぎの公式予選が終了し、今季3度目となるポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)、2番グリッドを獲得した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、そして3番グリッドを獲得したリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が会見に出席し、予選を振り返った。

■野尻智紀(TEAM MUGEN)

予選ポールポジション
タイム:1分31秒955

「開幕富士大会では予選でポールポジションも獲得し、決勝も手応えのある中で戦えて、『今年もタイトル争いができるかな』という感じでした。ただ、僕のミスもあり第3戦鈴鹿ではリタイアに終わり、肺気胸で第4戦オートポリスを欠場したり。復帰後の第5戦SUGOは良かったのですけど、第6戦富士ではかなり苦戦してしまいました」

「本来、第6戦の富士で優勝して、そこから巻き返す予定だったのですけども、遠く及ばない結果でした。そこからチームにはかなり頑張ってもらったので、『ミスをしてでも攻めきろう』という気持ちがいつも以上にありました。そのバランスを1周にかけるしかないので難しいところはありました。でも、自分の100パーセントすべてを出しきれた予選になったかなと感じています」

2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ 野尻智紀(TEAM MUGEN)

■太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選2番手
タイム:1分32秒178

「予選2番手という結果には満足しています。Q1をB組4番手で通過しましたが、Q1でのフィーリングから、Q2は『前にいければいいや』という感じで、正直自信はありませんでした。ただ、Q2はうまくまとめることができ、予選2番手という結果を手にすることができたので嬉しいです」

2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

■リアム・ローソン(TEAM MUGEN)

予選3番手
タイム:1分32秒237

「予選3番手という結果は、僕としてはいいリカバリーだと感じているよ。今朝のフリー走行の際には少し苦戦していて、予選は結構不安だったんだ。だから、この3番手という結果は嬉しいね」

「Q1のA組では最初のアタックではセクター1をうまくまとめきれなかった。でも、そこから徐々に路面温度が下がっていき、それにつれてグリップもよくなったんだ。Q2に進んだ際にもQ1後半のようなフィーリングで、「僕のクルマが帰ってきた」という感じだったね」

「Q2では僕の普段通りの走りをすることができた。それは非常に嬉しいし、満足しているよ。また、この場を借りて野尻選手に『素晴らしいラップおめでとう』と伝えたい」

「(同郷の先輩ニック・キャシディが応援に来ていたことを問われ)ニックはシーズン前から僕を応援してサポートしてくれているんだ。僕のレースがある週末は必ずニックと電話で話をするし、セッションの間にも電話で相談をすることもある。ニックのレースがある週末もね(笑)」

「これまでスーパーフォーミュラがどんなシリーズでどんな環境なのかを、僕はニックに教えてもらった。今日に関してはQ1 A組を走り終えてからB組が走行する間、僕はコックピットの中で待機していた。そこにも彼は来てくれて、いろいろと応援の言葉をかけてくれた。彼のサポートは素晴らしいし、本当に感謝しているよ」

2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ リアム・ローソン(TEAM MUGEN)の応援に駆けつけたニック・キャシディ

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