“神の中断”に感謝 蛭田みな美は猫動画に「癒やされた」

プロ8年目のツアー初優勝なるか(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇CAT Ladies 2日目(19日)◇大箱根CC(神奈川県)◇6638yd(パー72)◇晴れ(観衆2800人)

午後1時47分、雷雲接近のために45分間にわたって競技が中断された。「ゴロゴロ…」と雷鳴がコースに響く中、蛭田みな美は後半15番(パー5)のティショットを前にクラブハウスに引き上げた。

「適当に座っていましたが、姉から飼おうとしている猫の動画が送られてきて、癒やされていました」。猫の“テディベア”とも呼ばれるラガマフィンという品種の動画に笑顔で時間を過ごした。

再開後は15番でバーディ、続く16番も10ydから58度でチップインバーディを奪った。「16番は大きかった。2バウンドぐらいで入ったので、入ってなかったらめっちゃオーバーしていた」と振り返った。

最終18番(パー5)も60ydから58度で上4mにつけてバーディ締め、ギャラリーの拍手を浴びた。「神の中断でしたね」と再開後の4ホールで3つスコアを伸ばした。

「68」で首位に浮上した(撮影/大澤進二)

オフのトレーニングも結果につながりつつある。「ショットが飛ぶようになって、セカンドも良いところにつけられる。それが安定につながっている」。昨年よりも10ydアップの240ydのドライバーショットに胸を張った。

「ボギー先行で流れは良くなかったが、後半につれて良いゴルフができたかな」。6バーディ、2ボギーの「68」でプレーし、通算10アンダーで3位から首位に浮上した。

最終日最終組は3度目だが、首位では初めて。プロ8年目の初優勝へ櫻井心那、西郷真央と同組で午前9時50分に1番からスタートする。(神奈川県箱根町/玉木充)

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