佐々木麟、顔に土つけたまま涙 聖地で一発ならず

9回裏花巻東2死二、三塁、佐々木麟が二ゴロで一塁にヘッドスライディングするがアウトとなり試合終了。一塁手住石=甲子園

 19日の仙台育英との準々決勝で、八回まで2安打に抑え込まれた花巻東は0―9の九回に必死の反撃を見せた。四球と3連打で2点を奪い、20人目となる代打寿時の内野ゴロでもう1点。さらに2連打で4―9として2死一、二塁で、3番の佐々木麟に回した。

 しかし主砲は二ゴロ。一塁に頭から滑り込んだが間に合わず「最後打席を回してくれて本当にありがたかった」と顔に土をつけたまま、涙を浮かべた。

 史上最多とされる高校通算140本塁打を誇るスラッガー。聖地でも一発を期待されたが、この日は無安打で、最後の甲子園大会は単打6本2打点の成績で終えた。「今後のことに関しては岩手に戻ってから決めたい」と話した。

© 一般社団法人共同通信社