久保建英が今季初アシストも、2戦連続逃げ切り失敗のソシエダは開幕ホーム連戦で連続ドロー…【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第2節、レアル・ソシエダvsセルタが19日にアノエタで行われ、1-1のドローに終わった。なお、ソシエダのMF久保建英は78分までプレーした。

今シーズン初白星を目指すソシエダは、ラファエル・ベニテス率いる新生セルタをホームで迎え撃った。ジローナとの開幕戦では久保が2シーズン連続開幕戦ゴールを記録するも、ジローナにワンチャンスから同点ゴールを奪われ、ホームで1-1のドロースタートとなった。イマノル監督はその試合から先発1人を変更。オヤルサバルに代えてバレネチェアを左ウイングに置いた。

立ち上がりから攻勢を仕掛けるソシエダは開始直後にいきなりの決定機を創出。2分、右CKの流れからバレネチェアの浮き球クロスをゴール前のカルロス・フェルナンデスが頭で合わすが、これはGKビジャールの好守に遭う。

ソシエダは以降もボールを握って久保とバレネチェアの個人技を起点に攻め手を窺う。14分にはセットプレーの二次攻撃から久保に最初の見せ場も、ボックス内で放った左足シュートはDFのブロックに阻まれる。その一方で、セルタの組織的なロングカウンターに手を焼き、ソテロに右ポスト直撃の際どいシュートを浴びる場面も。

時間の経過と共に試合はやや膠着状態に陥るが、絶好調のラ・レアルのエースが開幕戦に続いて決定的な仕事を果たした。22分、相手陣内右サイドでサイドチェンジを受けた久保がDFサンチェスに一対一を仕掛けると、ゴールライン際に持ち込んで正確な右足のクロスを供給。これをファーでドフリーのバレネチェアが丁寧なヘディングシュートでゴールネットを揺らした。

久保の今季初アシストで先制に成功したソシエダは、ここからボールを握ってゲームをコントロール。序盤のように相手に決定機を与えない一方、攻撃では幾度か仕掛けたカウンターがいまひとつ効果的なフィニッシュに繋がらず。1-0のスコアで試合を折り返すことになった。

迎えた後半、セルタはソテロを下げてアイドゥを投入し、[5-3-2]に布陣を変更。これに対してソシエダは前半と同じメンバーで臨んだ。

後半は百戦錬磨のベニテス監督の修正策が機能し、決定機には至らないもののセルタペースで試合が進んでいく。後半は久保もなかなか良い形でボールを受けられず、ソシエダの攻撃は停滞してしまう。これを受け、イマノル監督は64分にカルロス・フェルナンデス、バレネチェアを下げてサディクとオヤルサバルを同時投入した。この交代で若干相手陣内でのプレーを増やしていくが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。

完全に我慢の展開を強いられるラ・レアルは78分に3枚替えを敢行。久保らを下げてDFパチェコを投入し、[5-3-2]の布陣で逃げ切りを意識した戦い方に変化する。

その後、何とか1点リードのまま試合最終盤までこぎ着けたソシエダ。7分が加えられた後半アディショナルタイムではGKレミロの圧巻の連続セーブで窮地を凌いだかに思われたが、ジローナ戦同様に逃げ切ることができない。

94分、セットプレーの二次攻撃からアイドゥのシュートのこぼれ球にゴール前で反応したミンゲサに至近距離からのシュートを蹴り込まれた。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、2戦連続逃げ切り失敗のソシエダは開幕ホーム連戦をいずれもドローで終えることになった。

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