シロコロの味、女性従業員が受け継ぐ 厚木のホルモン店「千代乃」が再出発

「千代乃」の経営を島津さん(右)から受け継いだ内山さん=厚木市旭町3丁目

 厚木のご当地グルメを代表するシロコロ・ホルモン店の一つ「千代乃」が再出発し、新たな装いで自慢の味を受け継いでいる。店の経営は島津英俊さん(72)から従業員だった内山春美さん(41)に譲り、店舗も小田急線本厚木駅南口近く(厚木市旭町1丁目)から新店舗(同3丁目)に移転した。順調な滑り出しで、内山さんは「これまでと同じようにシロコロ・ホルモンの味を提供し続けていきたい」と意欲を見せる。

 ふっくらと焼いた本場のシロコロホルモンと、自家製のニンニクみそだれが人気の「千代乃」。1999年創業の同店は、島津さんが厚木市飯山で営んでいた日本料理店が前身だ。その店も多くの客でにぎわっていたが、市内で「厚木シロコロ・ホルモン探検隊」発足の動きなどがあった2007年に、ニーズの高い肉料理の店に転換した。

 数年後には本厚木駅南口近くに移転して話題を集めていたところ、昨秋に所有者側から退店を迫られた。長年の仕事で膝を痛めるなどした島津さんが先行きに悩んでいたところに、従業員の内山さんが「私が引き継ごうか」と声をかけた。

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