王者シティが日程面の劣勢撥ね退けて難敵ニューカッスル撃破! アルバレスの鮮烈弾が開幕連勝もたらす【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第2節、マンチェスター・シティvsニューカッスルが19日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが1-0で勝利した。

前人未踏のリーグ4連覇を目指すシティは、アウェイでの開幕戦でチャンピオンシップ王者のバーンリーと対戦。グアルディオラ監督とコンパニ監督の師弟対決にも注目が集まった中、師匠の貫録を示したペップ・シティが3-0の快勝を収めた。さらに、16日に行われたセビージャとのUEFAスーパーカップをPK戦の末に制し、チャンピオンズリーグ(CL)に続くクラブ史上初のタイトルを獲得した。難敵を迎え撃ったホーム開幕戦ではギリシャ開催のUEFAスーパーカップから中2日という厳しい日程を強いられた中で先発2人を変更。アケとパーマーに代えてルベン・ディアスとアルバレスを起用した。

対するニューカッスルはアストン・ビラとのホーム開幕戦に5-1の圧勝。新戦力であるトナーリ、バーンズが早速ゴールを記録し、両エースストライカーも揃い踏みと攻撃陣の充実ぶりが印象的だった。王者のホームに乗り込んだビッグマッチではビラ戦と全く同じスタメンを採用した。

立ち上がりから球際の勝負、切り替えのスピードとハイレベルの攻防を繰り広げる両チーム。試合の入りはニューカッスルの圧力がシティを苦しめるが、時間の経過と共に相手のプレスに順応していく。

以降はボールを保持するシティ、堅守速攻で応戦するニューカッスルという予想通りの構図で試合が進んでいく。ホームチームは後方からの細かい繋ぎに加え、相手のハイラインの背後にハーランドやアルバレスを走らせるダイレクトなプレーを織り交ぜながら、幾度かフィニッシュの場面を作り出す。だが、決定機まであと一歩、二歩という状況が続いた。

それでも、焦れずに戦うシティは前半半ば過ぎに一瞬の隙を突いてゴールをこじ開ける。31分、自陣での繋ぎからコバチッチのスルーパスに反応したフォーデンがボックス右に抜け出すと、DF2枚を引き付けて中央でサポートに入ったアルバレスへ横パス。ここでアルゼンチン代表FWは素早く右足を振り抜くと、GKポープの手を弾いた強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さった。

前半の内に均衡が破れたことで、ビハインドを負ったニューカッスルはここから前に出ていく。だが、幾度かフィニッシュのシーンを作り出すが、やや焦ってのシュートという形が多くシティの守備を脅かすまでには至らず。

一方、より背後が使えるようになったシティは41分に2度目の決定機。左に流れてボールを残したアルバレスを起点とした攻めからフォーデンのラストパスに抜け出したハーランドがボックス左角度のないところから左足のシュートを放ったが、これは惜しくも枠の左に外れた。

結局、シティの1点リードで折り返した試合は後半も同様の流れで進んでいく。ニューカッスルは前半同様に立ち上がりは前から強い圧力をかけたが、老獪なシティがうまくいなしてショートカウンターに持ち込ませない。

守備は安定しているものの、なかなか攻撃で形を作れない状況を受け、ハウ監督は57分に2枚替えを敢行。足を痛めたジョエリントンに代えてロングスタッフ、1枚カードをもらっていたゴードンを下げてバーンズを投入した。

一方、安定した試合運びを見せるものの、追加点を決めてよりラクな展開に持ち込みたいシティは、カウンターを起点にフォーデンとハーランドのコンビで幾度かチャンスを創出。しかし、DFボトマンらの粘り強い守備によって普段の精度や冷静さを欠くノルウェー代表FWのシュートはなかなかゴールネットを揺らすことができない。

すると、後半半ば過ぎから終盤にかけては中2日のシティに対して、休養十分のニューカッスルがよりパワーを出していく。とりわけ、前半は大人しかった右サイドのアルミロンを起点に途中出場のバーンズらが際どい攻めを見せるが、最後のところで高い集中力を見せるホームチームの守備をあと一歩のところで崩し切れない。

その後、交代枠を1枚も切らなかったものの、最後まで大きく強度を落とすことなく冷静にゲームをコントロールし続けたシティが、1-0のまま試合をクローズ。中2日の厳しい日程というディスアドバンテージを見事に撥ね退けた3連覇王者が難敵ニューカッスルに今季初黒星を与えて開幕連勝を飾った。

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