次は、次は♪“お仕事”楽しい 山形「キッズタウン」

木材を加工し、ものづくりの仕事の魅力に触れる児童=山形市・山形国際交流プラザ

 小学生が働くことの大切さ、社会の仕組みについて学ぶイベント「キッズタウンやまがた」(主催・山形新聞社)が19日、山形市の山形国際交流プラザで開かれた。来場した約200人の子どもたちが職業体験を楽しみ、将来の自分の仕事について思いを巡らせた。

 午前と午後の部に分けて開催し、金融や通信、消防など県内の企業・団体が計16ブースを設けた。子どもたちは保護者と一緒に、30分ずつ四つの職業について理解を深めた。

 配管の中を走行し異常の有無などを調べる「パイプロボット」の操作、自動車のタイヤ交換や日常点検、通信設備の修理などの体験機会を設定し、社会にはさまざまな技術や仕事があることを伝えた。実際に工具を使って木材を加工し、食卓で使用できる鍋敷きを作る時間もあった。

 電気工事について学ぶブースでは、電線を穴に差し込んだり、スイッチをねじで固定したりするプログラムが用意され、子どもたちは生活に密着した設備の大切さに触れていた。庄内町余目三小の3年佐藤彩乃さん(8)は、夏休みの終盤を利用し参加したといい、「(以前から)ものをつくることが好き。自分で電気をつけることができて楽しかった」と話していた。

 各ブースで仕事内容を学んだ後は、イベント用の通帳に“給料”額が書かれ、模擬店舗で菓子や花火などと交換する買い物を楽しんだ。

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