転倒リタイアの中上貴晶「決勝は新たなセッティングで挑みたい」/第10戦オーストリアGP2日目

 8月19日、2023年MotoGP第10戦オーストリアGPがオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は予選19番手、スプリントレースはリタイアで終えた。

 前戦の第9戦イギリスGPに引き続き、中上は新旧のパッケージを比較している。雲間が多く広がる空の下、予選前に行われたフリー走行2回目では、序盤に1分30秒498をマークし、16番手で終えている。

 続いて行われた予選Q1ではフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤでアタックを開始し、1度目のアタックでは1分29秒766をマーク。終盤に差し掛かると、リヤのソフトタイヤのみを新品に変えて再度アタックを開始する。初日の自己ベストを上回る1分29秒508をマークするも、順位を上げることができず、予選Q1敗退となり19番グリッドが確定した。

 午後からのスプリントレースは気温29度、路面温度34度のドライコンディションでスタートした。オープニングラップの1コーナーでは、多重クラッシュが発生してしまうが、中上は巻き込まれることなく、集団に付いていく。しかし3周目、2コーナーのシケイン進入時にコントロールを失ってしまったようで、転倒を喫してしまう。

 後方から追い上げていただけに、転倒リタイアと悔しさが残る結果となってしまった。しかし、日曜日の決勝レースではポイント獲得に向けて、後方から巻き返しを図る。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(予選:19番手、スプリントレース:リタイア)
「前を走るライダーを追っているときに、フロントのグリップを失いました。転倒した際、大きな衝撃を受けましたが、幸いにも大きなケガはなくラッキーでした。明日の決勝は厳しくなると思います。しかし、スプリントのあと、いくつか情報を収集できたので、明日の決勝ではそれをもとに、新たなセッティングで挑みたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 2日目

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