札幌・円山で赤ちゃんゾウ誕生 飼育員の介助なしで国内初

アジアゾウのパールと生まれたての赤ちゃん=20日午前、札幌市の円山動物園(同動物園提供)

 札幌市の円山動物園は20日、雌のアジアゾウ・パール(19歳)が19日に赤ちゃん1頭を出産したと発表した。性別は不明。母子ともに健康状態は良好で、授乳も確認された。一般公開は約1カ月後を予定している。

 同園によると、赤ちゃんの体長は推定90センチ程度、体重は推定90キロほど。名前はまだ決まっていない。ゾウの出産は国内17例目で、北海道では初めて。飼育員が介助をせずに出産に成功したのは国内初となる。

 同園は自然に近い状態で世話をする「準間接飼育」を導入。飼育員はゾウのいるエリアに立ち入らず、柵越しに餌やりや健康観察を実施し、出産も自然分娩を目指して取り組みを続けていた。

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