メッツ千賀、8人目の新人10勝 直球遅く、カットボールに活路

 メッツの千賀は、7回でソロ本塁打のみの1失点と堂々の内容で10勝目を手にした。メジャー1年目での2桁勝利到達は日本選手で8人目。野茂やダルビッシュらと肩を並べ「一つの目標ではあったのでまずはうれしい」と満足感がにじんだ。

 立ち上がりから直球が93マイル(約150キロ)前後と好調時より2マイルほど遅かった。活路を見いだしたのがカットボールで、今季投球に占める割合が約24%だった変化球を約36%の35球で投じた。二回無死一塁からの併殺打、三者凡退だった三回の打者3人への決め球はいずれもカットボール。「本当に信じている球の一つ。投げたいところに放れた」と胸を張った。

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