姉・ゴマキからの金言を胸に後藤祐樹が第一声 千葉県八街市議選立候補 気温33℃炎天下で街頭演説デビュー

おっととっと選挙は夏だぜ!元モーニング娘。後藤真希(37)の弟で、タレントの後藤祐樹(37)が、20日告示された千葉県八街(やちまた)市議選(27日投開票、定数20)に無所属で立候補した。

この日、同市内のJR八街駅前で第一声。〝後藤ゆうきしかできない変革〟〝ガラス張りの市政〟のスローガンを掲げた後藤は、午前4時まで演説の言葉を考えたという。

「僕は30代の現役責任世代。若輩者ではありますが、立候補者の中で誰よりも覚悟と思いを持って立候補させていただきました。この自然豊かな八街市から、地域の皆様が安心して暮らせる街づくりを政治家となって、すべての市民のために変えていく。暮らしを守っていく仕事をさせていただきたいと考えています」とマイクをにぎった。

街頭演説デビューも、緊張はしなかったといい「人生で一番緊張したのは、姉と(テレビ朝日系の)ミュージックステーションで共演した時。生放送で歌詞もぶっ飛んじゃったし。トップアーティストさんの方を見て歌わなくちゃいけないという緊張と、姉に見られているっていう緊張で。それに比べたら大丈夫です」と、タレントとしての顔ものぞかせた。

2000年にEE JUMPのメンバー・ユウキとして芸能界デビュー。02年に一度芸能界を引退し、07年には強盗傷害容疑で逮捕され懲役5年6月の実刑判決を受けた。19年に、妻・千鶴さん(33)とともに八街市に移住。22年にタレント活動を再開した。

同市議現職の木村由希子氏(47)の誘いで、政界挑戦を決意。夫婦二人三脚で選挙カーに乗る。格闘家の朝倉未来(30)がプロデュースする1分間限定の格闘技イベント・BreakingDown(ブレイキングダウン)にも参戦した後藤は「ここ数年たくさんいろんなことに挑戦して、自分の中で目標を掲げたことについては100%有言実行している。今回八街市を変えたいという思いの中で、掲げたことに関しては必ず有言実行で実現していく自信がある」と力強く語った。

姉の真希に、政界挑戦の意向を伝えた際には「何もできないかもしれないけども、応援してるから頑張れ」とLINEが来た。立候補直前には電話で会話、「タレントとしてもきょうだいとしても応援は難しいが、今せっかく何年間も頑張ってきて、応援してくれる人がたくさんいるから、ブレずにがんばんな」と、ゴマキ流のエールをもらった。「姉に迷惑しかかけてこなかった。正しい方向…政治の世界って誘惑もあるけど、ブレずに突き進んでいきたい」と、姉の金言を胸に選挙戦に臨む。

タトゥーの除去手術を進める後藤だが、首すじのものはまだ消えていない。「僕自身は良くも悪くも、すべてがさらされる立場で活動している。いいところも悪いところもすべてさらして、リアルに市民の方に届けていきたいなと思っている。もう、見えるところはありのままに」と、過去は隠さない。

EE JUMP時代のヒット曲「おっととっと夏だぜ!」で知られる。この日の八街市の気温は、33度を超えた。真夏の選挙戦に「最悪ですね。ただ、夏っていうのも特別な感じがして、それこそ他の候補者さんより若いので、そこはもう体力勝負」と笑う。ハロプロ世代に知名度が高い後藤。高齢者への浸透を課題に掲げた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

© 株式会社神戸新聞社