全国高校野球 茨城の土浦日大、行くぞ決勝 打線好調4戦30得点 21日に慶応(神奈川)と準決勝

練習で笑顔を見せる土浦日大ナイン=西宮市の津門中央公園野球場

全国高校野球選手権大会第13日は21日、甲子園球場で準決勝が行われる。4強の顔触れは、茨城県代表の土浦日大と仙台育英(宮城)、神村学園(鹿児島)、慶応(神奈川)となった。土浦日大は第2試合(午前11時35分開始予定)で慶応と激突する。土浦日大としては初の準決勝で、茨城県勢としては2003年に全国制覇した常総学院以来、20年ぶりの決勝進出が懸かる。4校は20日、兵庫県西宮市内の球場でそれぞれ調整した。

土浦日大ナインは、同市の津門中央公園野球場で正午から約1時間、全体練習。前日の準々決勝からの疲労回復を優先し、打撃練習を中心に軽めの調整で決戦に備えた。

ここまで4戦30得点と打線は好調を維持する。その勢いを象徴するのは全試合の要所で飛び出す連打。塚原歩生真主将(3年)は「楽しんでいるからこそ。みんなが持つ爆発的な能力をうまく出せている」と分析する。

対する慶応も103年ぶりの4強入りと勢いがある。土浦日大同様に複数の継投策が定番で、2年生エース小宅雅己は140キロ台の直球を持つ右腕。打線はリードオフマンの丸田湊斗(3年)、勝負強さが際立つ延末藍太(3年)が軸。ともに打率は4割超と要警戒だ。

4戦全てに登板中の土浦日大のエース藤本士生(3年)は「4強の中で勢いは自分たちが一番。自分が抑えれば勝利は近づく」と力を込めた。

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