【札幌記念】川田「適性の差も出たのかなとは思います」プログノーシスが重賞2勝目

8月20日、札幌競馬場で行われたG2・札幌記念は、2番人気に支持されたプログノーシスが、好メンバーが揃ったこのレースを制し、秋のビッグレースへ向けて好発進を決めた。1番人気に支持された武豊騎乗、ジャックドールはまさかの6着敗退。

札幌記念、勝利ジョッキーコメント
1着 プログノーシス
川田将雅騎手
「正直返し馬の感触もそんなに良くはなかったので、この馬自身がどういう走りが出来るのかというところを重きを置いて乗っていこうというところでした。ゲートがいつも以上にやっぱりうるさくて、とは言え出てはくれたんですけど、その後は自分のリズムを大事にしながら走りのバランスが取れてからはこの馬が無理しない程度にポジションアップする形になったので、それはもう許してあげてというとこでした。道中リズム良く、無理することなくポジションアップをしてくる中で、今までやってきた競馬とは全く違いますけど4コーナーの雰囲気も良かったですし、こういう特殊な馬場にもなっているので、適性の差も出たのかなとは思います。ポテンシャルは非常に高いんですが、それを発揮するのがとても難しい馬なので、今日も簡単ではない形ではありましたけど、こうして発揮してくれてちゃんと重賞をまた獲ってくれましたので、胸を張って良い内容だったと言えると思います。これだけ多くのお客さんの目の前である程度の人気を背負いながら素晴らしい走りをしてくれましたので、また秋この馬が走る時に楽しみにしてもらえたらと思います」

レース結果、詳細は下記のとおり。

20日、札幌競馬場で行われた11R・札幌記念(G2・3歳上オープン・芝2000m)は、川田将雅騎乗の2番人気、プログノーシス(牡5・栗東・中内田充正)が快勝した。4馬身差の2着に9番人気のトップナイフ(牡3・栗東・昆貢)、3着に4番人気のソーヴァリアント(牡5・美浦・大竹正博)が入った。勝ちタイムは2:01.5(稍重)。

1番人気で武豊騎乗、ジャックドール(牡5・栗東・藤岡健一)は6着、3番人気でJ.モレイラ騎乗、ダノンベルーガ(牡4・美浦・堀宣行)は4着敗退。

1頭違う脚色で抜け出す

2023札幌記念・ジャックドールと武豊騎手 (C)Yushi Machida

川田将雅騎乗の2番人気、プログノーシスが4馬身差の圧勝でライバルを圧倒した。スタートを五分に出てレース前半はじっくりと後方3番手から。向こう正面では馬群の中をスルスルと上がっていくさばきを見せて、3コーナーでは5番手付近まで一気に押し上げた。1頭手応えの違う脚色で勝負どころを進出。直線の攻防では馬場の真ん中から先頭に立ち、そのまま後続をちぎって4馬身差の圧勝だった。

プログノーシス 10戦6勝
(牡5・栗東・中内田充正)
父:ディープインパクト
母:ヴェルダ
母父:Observatory
馬主:社台レースホース
生産者:社台ファーム

【全着順】
1着 プログノーシス 川田将雅
2着 トップナイフ 横山和生
3着 ソーヴァリアント C.ルメール
4着 ダノンベルーガ J.モレイラ
5着 ヒシイグアス 浜中俊
6着 ジャックドール 武豊
7着 イズジョーノキセキ 岩田康誠
8着 ラーグルフ 戸崎圭太
9着 ウインマリリン 松岡正海
10着 ヤマニンサルバム 吉田隼人
11着 シャフリヤール 横山武史
12着 アフリカンゴールド 国分恭介
13着 ウインマイティー 和田竜二
14着 マテンロウレオ 横山典弘
15着 ユニコーンライオン 国分恭介

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