埼玉県所沢市で19日夜、走行していた車のボンネット付近に、直径約10センチの花火玉1個がぶつかったことが20日、分かった。車の一部が損傷したが、運転手らにけがはなかった。当時、西武ライオンズがイベントで花火1200発を打ち上げており、そのうちの1個が不発のまま落下し、衝突したとみられる。
同社は20日、打ち上げ会場外に不発玉が落下したことを認め、おわびするとのコメントをホームページに掲載。広報担当者は原因は不明とした上で「誠心誠意対応する」とした。
車を運転していた男性によると、落下したのは19日午後8時ごろ。東京都内の自宅に帰る途中、赤信号で停車していると「ドン」という鈍い音がし、帰宅後、ワイパーの付け根に少量のすすが付いた玉を見つけたという。男性の母親が地元消防に通報し、玉は回収された。
男性は取材に「最初は石でも落ちてきたのかと思った。まさか花火玉だなんて」と驚いた様子だった。