ノジマTリーグ2023―2024(20日・小松総合体育館)連勝を狙った金沢ポートは首位の木下マイスター東京に0―4で初の「完封負け」を喫した。通算2勝3敗で暫定4位。観客は757人だった。
●田中2―0から逆転負け 「レシーブの選択ミス」
0―2と後がない第3マッチに出場した金沢の田中佑汰は先日ブラジルで行われた国際大会でシングルス準優勝した伸び盛りの16歳・松島輝空(そら)と対戦。2ゲームから先取から逆転負けを喫した。
1月の全日本選手権で破った松島に苦杯をなめ「内容は悪くなかったけど、レシーブでフォアかバックでいくかの選択をミスした」と反省した。
9月のアジア選手権は日本代表で出場する田中。次戦30日に向け「負けられない」と誓った。
●趙・五十嵐組「あと一歩」手応え 昨季日本一に善戦
第1マッチのダブルスは趙勝敏(チョスンミン)・五十嵐史弥(遊学館高OB)組が昨季13勝でベストペアに輝いた大島祐哉・篠塚大登組に挑んだ。1―2で敗れたものの五十嵐は「日本一のペアにあと一歩のところまで迫れた」と手応えを語った。
ゲームカウント1―1で迎えた第3ゲーム(6―6から開始)はミスも重なり4連続失点で流れを奪われた。趙は「うまく返すことができなかった」と反省した。
五十嵐は開幕に合わせて金髪だった髪色を黒に戻した。「元々目立つためにやっていただけ。ここからはプレーで存在感を」と意気込んだ。
●金沢、小松4戦3466人来場 西東監督「ありがたい」
金沢は12、13日の金沢、19、20日の小松とホーム4戦で計3466人の来場者数を記録した。チーム関係者によると「Tリーグでここまでの動員数はない」といい、チームの代表も務める西東輝監督は「多くの人が応援してくれて本当にありがたい。盛り上がった石川の卓球熱を消したくない」と語気を強めた。
次のホーム戦は11月。主将の松平健太は「もっと来てもらうため、順位を一つでも上げて胸を張って戻りたい」と話した。
●次回ホーム戦 11月いしかわSC
始球式は小松市の越田幸宏副市長が務め、遊学館高ストリートダンス部がキレのある踊りで会場を盛り上げた。
金沢は30日に東京・代々木第二体育館で岡山リベッツと対戦する。次のホーム戦は11月4日にいしかわ総合スポーツセンターで行われる。