反汚職の元外務次官が勝利 グアテマラ大統領選の決選投票

20日、グアテマラ市で大統領選の投票を終えたベルナルド・アレバロ元外務次官(中央)(AP=共同)

 【グアテマラ市共同】台湾と外交関係のある中米グアテマラで20日、大統領選の決選投票が行われた。複数の地元メディアは、故アレバロ元大統領の息子で反汚職を訴える中道左派ベルナルド・アレバロ元外務次官(64)が、故コロン元大統領の元妻サンドラ・トレス氏(67)を制して勝利したと報じた。

 選挙管理当局によると開票率約94%時点で、アレバロ氏は有効票の62%を獲得した。アレバロ氏は中国との貿易を「拡大する必要がある」とインタビューで言及したことがあり、対中関係の変化が注目される。

 一方で台湾との外交関係を「変える(ことによる)利益はない」と述べたとも報じられている。

20日、グアテマラ市で投票する有権者(共同)

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